★白銑組織

ねずみ鋳鉄品(FC)や球状黒鉛鋳鉄品(FCD)を凝固の過程で急冷すると、破面が白色のいわゆる白銑組織となるのは周知の事柄です。この材質は硬さが高くて切削が殆ど不可能であり、靱性も乏 しく、通常は避けられねばならないものです。この材質硬化の元凶はセメンタイトという鉄の炭化物です。

白銑組織は高硬度に起因する耐摩耗性をそなえておりますが、多量のクロムを添加することによりこの特性を更に高め、靱性を改善し、場合によっては切削性を改善する様にしたのが、ここであげる高クロム鋳鉄です。


27クロム鋳鉄の機械的性質

耐摩耗性の高クロム鋳鉄としては、27〜28%のクロムを含有するものが代表的な材質です。この場合でも、炭素含有量により機械的性質に差異を生じます。

  • 当社の高クロム鋳鉄の種類(代表例)
種類
化学成分
機械的性質
C
Si
Mn
Cr
硬度HB
引張強さ
N/mu
伸び
%
HC27Cr
3.1
0.5
0.7
27
>514
>500
LC27Cr
2.8
0.5
0.7
27
>514
>500
LC25Cr

1.5

0.5
0.7
25
耐熱用

最下段のLC25Crは耐熱性を主目的とした材質で、特にカーボン含有量を低くしております。
当社ではこの他にも、使用条件に適応した各種の低・高クロム鋳鉄を製造しております。

  • 27クロム鋳鉄の主な用途
    • クラッシャー部品
    • ショット部品
    • ベンド管
    • 製鉄用