Handmade 和太鼓

present by suiko


素材 太鼓作りで重要な素材はとにかく革と木 ここ今まで使った素材について少しウンチクさせてください

【皮の種類】

太鼓で使う革は、主に馬と牛です。馬は牛に比べれば薄く、走りのいい音がするそうで(実際に叩いたことはありませんが)担ぎ桶に使われます。その他は牛の皮が使われ、役務をこなした雌牛の皮が良いそうです。(今は殆ど手に手に入らないので乳牛だそうですが)

牛革なら流通量が多いので素人でも入手可能です。原皮を脱毛からなめしてまでやるツワモノもいらっしゃいますが、これはとても家庭では出来ません。(間違いなく家を追い出されます)

 

【革の種類】

「皮」はなめすと「革」となります。素人の太鼓作りでは下処理(脱毛・脱脂・なめし)済みの革を入手するのがいいです。入手可能な革には、革の状態が「生革」(右上:生革糠なめし)と「乾革」(右2番目:乾燥革糠なめし)、なめし方法が「糠なめし」「石灰なめし」の革があります。

太鼓屋さんでは、縫い物には生革、鋲打ちには乾革を使う事が多いようです。確かにリング革の場合、生革の方が縫いやすく綺麗に仕上がりますが扱いが大変です。(ベロベロしてカットが大変、塩漬け保存と塩抜きが大変、臭いが大変)

革の丈夫さは「糠なめし」のほうが丈夫で、大締や長胴にはこちら使いました。(石灰なめしで張った大締は破れてしまいました)「石灰なめし」は「糠なめし」に比べて白く仕上がるのと、加工中に厚さ調整(漉き)が出来るので厚さ別の革が入手可能で桶や締太鼓ならこちらでしょうか。糠なめしは丈夫ですが、黄色目の色と臭いが強烈なので覚悟してください。

最初は石灰なめしの乾革が扱いやすいです。(右最下:乾革石灰なめし)

 

【革取り】

入手した革を所定のサイズにカットしますが、取る位置が大事。本当は、一つの太鼓を作るのに一枚革の背を挟んで対象の位置の革を取るそうですが、素人は贅沢できません。それでも革は部位によって特徴があるので、目的に応じた部位を選びたいものです。右3枚目の画像は同じ1枚の革の厚さのバラツキ具合でこれくらい違います。下図は半裁の革の様子で、腹より背の方が厚く尻の部分が最も厚く硬いです。脇腹の中央付近が最も良く担ぎ桶なら首の付け根付近が良いようです。脚の付け根と腹は避けたい所ですが、実際はそう都合良くいきません・・・ここに詳しく出ています→江戸の祭囃子
右最下の画像は2尺5寸(右中)の革を取ったところです。乾いていると見付けにくいのですが、鼓面になる位置にキズがあると致命傷になるので十分注意してください。

節約した尺5寸は下図のように尻の部分で無理に2枚取りましたが、尻の部分の革はかなり厚くて今一の音です。厚さの目安はネットで流通している厚さだと極薄(0.7〜1o)は担桶また並附、薄(1〜1.5o)は平置きまた2〜3丁掛け程度、厚(2〜2.5)は大締または4丁掛け程度と言ったところでしょうか。

 

木材(胴材)

太鼓に使われる木材については、相洋太鼓のサイトで馬場パパさんが詳しく解説されているので是非そちらをご覧下さい。ここでは材料選びのヒントについてチョットだけ触れておきます。

これまでの自作太鼓(桶胴)は、杉・桧・タモ・栂の木材を使いました。(そのほか桐やパイン材などもありのようです)。刳り貫きの胴では欅・栓等で、古樽のオーク材を使う事もあります。
自作するとなると大抵、材料はホームセンターで調達することになるるので、店に置いてある木材なら何でも製作は可能なのでしょうが、私的な意見としては・・

・出来るだけ乾燥した材料(輸入材は安いのですが乾燥の甘いグリーン材が多いです)

・松類は樹液がでるので塗装の仕上がりが難しそうです

・反り撓みが少なく均一な材を選ぶ(そんなに在庫が無いからこれが大変)

・使用目的に応じて重さと強度を考えて材種を選ぶ

・堅い木は柾目に近い方が扱いやすい(杢目は塗装すると綺麗なのですけれどもね)

杢目は綺麗なのですが下の画像のように、杢目の箇所はこの下はまた目が逆になりますから1枚1枚方向を合わせても鉋がけが難しくなります。(腕の問題なのでしょうが)

桶胴は軽いほうが良いのですが、宮太鼓には堅くて歪の少ない材質が良いのでしょうね。

タモ材(堅く目が粗いけど杢目は綺麗) 栂(つが)材(やや軟らかく加工も楽) 杉材(軽く軟らかく加工が楽)

オーク(楢)材(目が詰まってかなり堅い)

桧材(結構堅いけど木肌が綺麗)

この古太鼓は栓でしょうか?

 道 具 まずは針と鋸くらいあれば何とかなるけど、便利な道具があれば手間も掛からず綺麗に仕上ります。

太鼓作りといっても、大抵、普通に家にある道具類で出来ます。無理に揃える必要はないし、ある道具で始めましょう。

でも、あると便利な道具やちょっとした工夫で作業はぐんと楽になります。そして綺麗に仕上げるには、やっぱり専用の道具があると仕上がりが違います。

是非揃えたい道具(どれもそんなに高いものでもないので、是非揃えたい道具です)

左から革用長針・ミシン縫器具

穴付き千枚通し・特殊針

平たく錐のようになっている特殊針

先端を砥いで使います

菱錐(ひしきり)

革用穴あけポンチ

作業台
鉋掛け・鋸・圧着何でも楽に!

荷造り用のラチェットバンド

800円くらい(効果抜群作業楽チン)

ちょっとした工夫した道具(専用の道具が無くてもちょっとした工夫でらくちん)

100均の定規で大型コンパス

穴付千枚通しを工夫してミシン縫い

これで太目の糸も使えます

定規を作ると角度切も心配なし

胴の組立てにベニヤでサポートを製作

荷造りバンドを使った圧着の様子 作業台で圧着 こんな使い方もあり

手作りの自動カンナ台 角度切用の固定定規 革張り用のジャッキ台

角度調整可能な手作りの丸ノコ盤 ジャッキを使った革伸ばし 革絞り用の治具
あると便利な専用工具(無くても大丈夫だけどあるとこれが便利)

丸鉋(唄口の加工に威力発揮)

電気ドリル サンダー(これが結構らくちん)

グラインダー(荒削りには威力を発揮)

電動丸ノコ
固定台付きなら角度切までOK
電動カンナ台(正確な角度切が簡単)
お勧め補修用品(補修には補修用の用品)

FRP(ガラス繊維+ポリエステル樹脂)

唄口の補強に使います

木工パテ(左)とエポキシパテ(右)

隙間や小さい欠落の補修に

厚塗りや強度が必要な箇所はエポキシ

注射器

ひび割れなどへのボンドの圧入に使います木工ボンドを水で少し薄めて注入します

ボンドパテ

おが屑+木工ボンド+コーンスターチ10%

大きな欠落部分の補修に使います

アラカン

ボンドパテの表面の削りに便利

カンナより簡単ケーパーより削れる

キガタメール寿化工業

劣化した木の補強材塗料

液体セメダインみたいな感じで木部に浸透

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