Handmade 和太鼓

present by suiko


 

 自作太鼓の目標はこの大締めにありました。組太鼓に大締がどうしても欲しい!それが自作太鼓を始めたキッカケです。

 犬ガムから始めて、尺5寸、尺8寸の桶胴太鼓の製作を経て、平成14年暮れに念願の大締(2尺5寸)を製作しました。

 尺5寸、尺8寸の桶胴は無事完成して大活躍!大締めも活躍し始めたと思ったら・・・・すぐにひび割れ

 そして半年後の「たたら祭」の大観衆の中で見事破れてしまいました。

 打ち手はうちのメンバーではなかったので、かわいそうなことをしてしまいました。さぞ、あせったことでしょうね。

 どこかで「素人の太鼓はやっぱりね」と言われているようで悔しかったですね。

 二度とこんなことの無い様に、十分に原因を究明して張り替える事にしました。

【ダメージの様子】

 揃い打ちの本番中で演奏を中止する訳にもいかず、何とか打ち続けなければならなかったのでしょう、ボロボロの鼓面から当時の苦悩が伺えます。

 中央は最初にひび割れた時点で、当て革の補修跡です。この補修回りに大きく裂けてしまいました。演奏の途中で太鼓を反転させて裏面を使いましたが、こちらも同様に破れてしまいました。

 

【今度は生革!】

 皆さんからの情報などを参考に色々と原因を検討しました。(革の種類、張り方、漂白、締め方etc・・・・)

 なめし方の種類で革の強度が違い、糠なめしが強度的に良い事と、通常、縫い物は生革を使うとの事で、張り直しは糠なめしの生革を取り寄せました(上段左.中央画像)。幸いに町内の知り合いが革問屋さんに勤めているとのことで、生革が入手可能となりました。

 石灰なめしの革は強度的に弱いとの事でサイズが大きくなる無理があるようです。

左画像:納入 専用の容器に入れてトラックで持ってきてくれました。これは国産ホルスタイン糠なめし

中画像:手触 厚みは1cm弱位あります。濡れた毛布といった感じで重いです。すごい臭いで、一般家庭での作業はヒンシュク必至。

右画像:全容 1頭分を広げたところ。こうなるとなるほど生革ですね。綺麗なものです。

 

【革取りと保存】

左画像:革取り 2尺5寸の大締用に背〜腹の一番良いところを取ります。とりあえず余ったところで附締太鼓作りで試してみました。

中画像:塩漬け すぐには作業が出来ないので(一度に縫えるわけないので当たり前)塩漬けしておきます。たっぷり塩をまぶします。

右画像:1ヶ月後 乾革のようにあめ色にはならないのですね。冷暗所に置けば半年〜1年以上保つそうです。

 

【革の戻し】

左画像:水戻し 水に戻しすと見事元の生革状態に戻ります(これが不思議で見事でした)

中画像:塩抜き 塩が十分に抜けないと革が弱くなるそうです。2日ほどかけて4〜5回漬けて洗って絞ってを繰り返して塩抜きします。

右画像:完了  足踏みして中の塩水を絞り出しすと、ほとんど元の生革になります。(洗濯機の脱水機を使うといいそうですヨ)

 

【リング張り】

左画像:リング 革張りの方法はこれまでと同じです。今回はスパイラルチューブを使ってみました。

中画像:厚さ  附締太鼓用に取った革は尻の部分で厚さは8oくらい大締用はもう少し薄かったです。乾燥して約半分のになります。

右画像:伸ばし 治具やジャッキなどを色々やりましたが結局人力がう一番のようです。

 

【リング張り】

左画像:仮穴 まさかまた使うことになるとは思っていませんでしたが、型板を残しておいて良かったです。

中画像:縫い 乾燥革よりは縫いは楽だけど結局、マーキング替わりに下穴をあけるので手間は大して変わらないかな?

右画像:縫目 縫目もばっちり、さすがに手馴れてきました。外側は2oの麻糸、内側は3oの凧糸です。

 

【乾燥】

上左画像: 乾燥はラップを使って縫目部分を先に乾かしています。

上右画像: 縫目部分が乾いてから絞ったロープを解きます。乾いたばかりの革は色が濃くなりますが乾燥が進むと色がさめてきます。

下左画像: 穴開けは乾燥してから木工ドリルで開けました。下段右の完成画像をクリックすると拡大画像でご覧いただけます。

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